PB-cLc帽体

帽体はPB-cLc構造。通常のグラスファイバーよりも、引張り強度、圧縮強度ともに40%も高い、優れた素材スーパーファイバーを丁寧に積層。さらに、複合素材として組み合わされる比重の軽い有機素材ARマット(内部素材)も、このスーパーファイバーと密着性の高いものへと改良し、シェルの強度を高めている。
さらに、F-1用ヘルメットの開発過程で生まれたスーパーファイバー製ベルトを前頭部のみならず、後頭部内側、側頭部など、衝撃を受けた際の方向性により細かく配置した。このPB-cLc帽体と、多段階発泡ライナーにより、スネル2010をもクリアする実力を発揮する。


ハイパーリブ

ヘルメット下部の剛性を高める独自のハイパーリブを、後方の『サイドエキゾーストダクト3』へと滑らかに一体化させたフォルム。首元の風の流れをスムーズにし、高速域からストレートエンドでのグラつきを格段に抑える効果を発揮する。
上部2カ所のディフューザーと、下部両サイドのサイドエキゾーストが、ヘルメット後部面を直線的に囲み、さらにエアロスタビライザーとの相乗効果を加え、優れた整流効果を発揮。

バイザー

シールドの上下動に連動して回転軸の移動を行うデュアルピボット開閉システムを採用。シールド可動部の支点を移動させることで、シールド全開時の高さを抑え、バイザーを約7mmも低くシェルに近付けることが可能に。これにより、走行時の安定感と、一体感のあるスタイリングを実現している。
また、高速時の強度を確保するため、バイザーにはリブを設け変形に強くした。風の抵抗を軽減しバイザーのブレをなくし、安定した走行を可能にした。さらに、『TX2バイザーワッシャー』は、高速域での前方からの風圧によるバイザーの変形を抑え、安定性を向上するために、バイザーを固定する面積を前方に広く確保。厚みも抑え、空気抵抗や風切り音を軽減。

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