落下高さの設定方法

テストは、センサーを内蔵した人頭模型(写 真A)にヘルメットを被せ、それを丸ごと衝撃面に落下させて行います(写真B)。そして、落下時にセンサーが受けた情報から、ヘルメット越しの衝撃量 を算出します。SNELL規格では、衝撃テストをエネルギー量で定義しているので、使用する人頭模型の重量 によって落下させる高さを設定しなければなりません。この落下高さは人頭模型の重量 により上下し、軽いと高くなり、重いと低くなります。 150J(ジュール)の衝撃エネルギーを発生させる落下高さの理論値は、『SNELL M2000』で使用する5kgの『ISO人頭模型・E』の場合は3.06mです。しかし、実際の落下では、空気抵抗やワイヤーの抵抗があるので、150J発生のためには理論値より1%以上高い位 置から落とす必要があります。

 

 

 

 

 


▲写真A


▲写真B