◆構造◆

シェル(帽体・外殻)
ヘルメットの外殻。転倒時の衝撃を受け止め、分散させる役目があります。

ライナー(衝撃吸収ライナー・緩衝体・スチロール
ヘルメット内部の緩衝体で、一般的な素材は発泡スチロール。転倒時の衝撃を吸収する役目があります。昔はコルクなどの天然素材を緩衝体として利用していました。

◆材料◆

ABS(アクリルニトリル・ブタジェン・スチレン)
熱可塑性樹脂 安価で加工が容易な樹脂。塗装も可能なので乗用車のバンパー等に使われています。しかし、耐衝撃性はPCに劣ります。

FRP(ファイバーグラス・レインフォースド・プラスティック)
芯となる丈夫な繊維(ガラス等)を熱硬化性樹脂で固めたもの。軽くて強度があり、加工も容易な素材。ヘルメットの材料に最適です。

PC(ポリカーボネイト)
熱可塑性樹脂 熱可塑性樹脂の中でも高価な材料。熱や衝撃に強く、ヘリコプターやジェット戦闘機のキャノピー(天蓋)にも使われています。但し、薬品や有機溶剤には弱く、塗装にもあまり向いていません。

◆モータースポーツ関連◆

社団法人日本自動車連盟(JAF)
自動車ユーザーに対して、安全と安心の支えとなるサービスを提供する公益法人。『交通 の安全と円滑のための事業活動を積極的に推進し、健全な車社会の発展に寄与する』をモットーに、モータースポーツの普及・発展に努めています。日本におけるモータースポーツの統括団体として、国際自動車連盟(FIA)に加盟しています。

財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)
各種モーターサイクルスポーツを統括し、開催・公認・指導・普及を行う団体。文部科学省の所管のもと、モーターサイクルスポーツの総括機関として、国際モーターサイクルリスト連盟(FIM)に加盟しています。

◆単位 ◆

国際単位 系・SI単位
国際単位系(略称SI)は、幾つかに枝わかれした単位を整理し、一量一単位の原則に基づいての国際統一を目指して決められた単位 です。

J(JOULE)・ジュール
『ジュール』は、イギリスの物理学者“Joule,James Prescott”が発見した『ジュールの法則』にちなんで名付けられたエネルギーの単位 名。エネルギーとは、その単位1J(ジュール)を1N(ニュートン)の力で、物体を1m(メートル)運ぶ仕事として『1J=1N×1m=1Nm』と定義された量 です。

国際単位 系・SI(エスアイ)単位による、 当ガイドブックでの『衝撃加速度』の表記について。
計量単位の国際標準化に伴い、従来使用していた衝撃加速度の単位 『G』は、『m/s(メートル毎秒毎秒)』のSI単位とします。 『G』から『m/s』の換算値は、『1G=9.80665m/s』です。