「ヘルメットリムーバー」について


 平成17年12月20日、(財)日本モーターサイクルスポーツ協会(以下、「MFJ」)は、2006年度よりロードレース競技会に参加するライダーへの「ヘルメットリムーバー」の義務付けを発表しました。
(発表内容についてはこちらをご覧下さい)

 MFJの定義する「ヘルメットリムーバー」とは、「すべてのヘルメットに対応でき、安全且つ迅速に脱帽できるシステムでヘルメットと別体式の頭巾タイプ」です。その原型は株式会社 アライヘルメット(以下、「アライ」)が製造・販売する「リムーバル・アシストフード」であり、アライの開発になる特許取得済みのシステム(以下、「本システム」)です。

 アライが本システムを開発した目的は、負傷したライダーのヘルメットを救護者が脱帽する際に、ライダーに加わる負担を減らすことを通じて、モータースポーツの安全性向上に寄与することです。その目的に鑑み、アライは下記を公表します。


 本システムの目的に賛同する方であれば、アライの「リムーバルアシストフード」に類似する製品を製造・販売されても、それはモータースポーツの安全性向上に寄与する行為と歓迎し、本システムの発明に関わる異議の申し立ては致しません。但し、本システムはヘルメット脱帽に際し、繊維の十分なすべり易さと強度を必要とします。「リムーバル・アシストフード」に類似する製品を製造・販売される方は、目的とする機能を充分に果たすものであることを確認するよう、お願いします。

株式会社 アライヘルメット
代表取締役 新井 理夫

・MFJ発表「ヘルメットリムーバーに関する規則導入について」

●「リムーバル・アシストフード」
パーツ名 注文番号 メーカー希望
小売価格
リムーバル・アシストフード 1570 \2.000(税別)
 アシストフードは頚椎に負荷を加える事無く、傷病者からヘルメットを脱がす事を目的として開発された緊急時脱帽システムです。アシストフードはヘルメットの機能を損なわず、ヘルメットに改造等を一切行わず、今まで発売されたほとんどのヘルメットに対応可能なシステムです。
  アシストフードによる脱帽プロセスでは、ヘルメットを脱がせる際の力は頭頂部付近のみに加わります。この事により、ヘルメットを脱がせる時の傷病者の頚椎への負担を少ないものとしています。
※:特殊な形状や構造のヘルメットには一部非対応となる場合ががあります。
「リムーバル・アシストフード」装着イメージ